こんアロ~♪アロハ保育園非公式キャラの「アロ」です。
今回もアロハの保育士が選んだ絵本を紹介するね!
第18回は、アロハおおしま保育園のS先生です。
S先生は推し活動を重ねて全国のパワースポットを巡ってるんだって!
S先生が選んでくれたのは、五味太郎 作「きんぎょが にげた」だよ。
アロハおおしま保育園のSです、よろしくお願いします!
子どもたちが大好きな絵探しの絵本
逃げ出したきんぎょを、カラフルなイラストの中から探す絵本だね。
最初はシンプルな絵が、進むとちょっと複雑になっていくのかな?
そうなの、難易度が上がってくる。
これも(三面鏡)ちょっと難しいかな。鏡に映ってる。
最後はおともだちがいっぱい!
うん、スイミー状態。
あ、笑ってるのがいる~、かわいいね。
そうなの。よーく見ると色んな表情がある。
お話ししてるみたいなのとかも。よくよく見るとおもしろいね。
子どもの一番好きだったページも、やっぱりここでね。
何回も読んで分かってるから、最後は競争のように「ここ!」「ここ!」って。
早い者勝ちじゃないけど、先に答えたいんだね。笑
そして、ここからお友だちと出会ったよっていう感じで終わってく。
終わったら、やっぱりお決まりのように「もっかい」「もっかい」って言われる。笑
時代が変わっても変わらない、子どもたちの反応
五味太郎さんシリーズが元々好きなの。
2人の息子がちっちゃい時からすごく絵本が好きで、図書館の読み聞かせによく行っていたんだ。
色々読んだけど、親が好きだったからか子どももそういう風になったよね。
どこで五味太郎さんの絵が好きになったの?
学校行ってる時かな…
保育を勉強している時?
そうだね、はるか昔だけど…言語の授業だったかな、教授が五味太郎さんを推してて、それに影響されちゃったってところもあるね。
五味太郎さんの魅力はどこだと思う?
色使いかな。そして絵のレトロな感じ。この電話とかね。
黒電話だ~
テレビも出てくるんだけど、ブラウン管だよ。
枠が木製?で、スイッチがツマミで、だいぶ古いタイプのブラウン管だ~!
これこないだ読んだ時、これは分かりづらかったみたい。
テレビの中って言っても「え、これがテレビ?」って。
テレビっていうより、箱?水槽に見えるかなぁ。
こういう瓶入りのお菓子とかも…今はプラの個包装がほとんどだもんね。
うん。
今の子からしたら異世界ファンタジーに見えるところもありそうだね。
ただ時代は変わっても、子どもは一所懸命に探すんだよ。
次はどこに行ったんだろうっていうワクワク感が子どもの表情から読みとれて、自分もめくる時にすごく楽しい。
あのつぶらな瞳で、すごい集中して、次はどこに逃げた?…あった!って。
その顔がすごい好きで!
集中すると口が開いいたままになったりして、かわいいよね。
うんうんそうそう。
「次はどこに隠れてるんだろう」っていう子どものワクワク感と、「次はこの子はどういう風な反応するんだろう」っていう自分のワクワク感の連鎖がすごい好きで。
一緒に遊ぶ時も、自分が楽しいと子どもも楽しいかなって、すごく思う。
自分も楽しいのってステキ!
発展させてできる楽しさ
お誕生会の時に、これを元にペープサートを作ったことがあるんだ。
まずちっちゃい金魚を作って、お誕生日の園児のここ(肩胸)に貼って、絵本を読む。
そこから金魚が飛び出した(逃げた)ことにして、「ここに仲間が居るかな?今日お誕生日の仲間が居るかな?」って言いながら子どもたちの中を探して、すごい盛り上がったよ。
わぁ~楽しそう!
「ここかな?」「違ーう」ってわざと違うとこを探したり。
年長さんくらいになると「ここ!ここ!」て教えてくれたり。
作った金魚はけっこう気に入ってくれたみたいで、しばらく連絡帳の後ろに貼ってくれてたよ。
それは嬉しいね~。
うん。
2~4歳向きって書いてあるけど、そんな発展遊びだったら何歳でも楽しめそうだね。
保育士さんってすごいな!
S先生、ありがとうございました♪
絵本情報
きんぎょが にげた
五味 太郎 作
出版社:福音館書店
出版年:1982年